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夜ベッドに入ってから「心臓がドクドクして目が冴えてしまう」「胸がバクバクして息苦しくなり、眠れない」といった症状に悩まされていませんか?

[2026.07.06]

夜間や就寝時に起こる動悸(どうき)は、静かで暗い環境も手伝って、日中よりも強い不安や恐怖を感じやすいものです。結論から申し上げますと、「夜、動悸がして眠れない」という症状の背景には、精神的なストレスや自律神経の乱れだけでなく、ホルモンの異常、さらには夜間に発生しやすい危険な心臓の病気(不整脈や狭心症など)が隠れている可能性が十分にあります。

「ただの寝不足」「疲れやストレスのせい」と自己判断で放置を続けるのは禁物です。症状が繰り返す場合や、睡眠不足で日常生活に支障が出ている場合は、まず内科クリニックを受診して適切な検査を受け、原因を特定することが早期改善と大きな安心への一番の近道です。

なぜ「夜間の動悸・不眠」は早めに病院を受診すべきなのか?

昼間は何ともないのに、なぜ夜になると心臓がどくどくするのか、そしてなぜ早期の受診が必要なのか、医師の視点から3つの理由を解説します。

夜間や睡眠中にこそ、注意すべき心臓の病気があるため

心臓の血管が狭くなる「狭心症」の中には、夜間から早朝の安静時にかけて冠動脈が痙攣(けいれん)を起こすことで発症するタイプ(冠攣縮性狭心症:かんれんしゅくせいきょうしんしょう)があります。また、睡眠中に脈が乱れる不整脈も存在します。これらは日中の通常の健康診断(安静時心電図)では見落とされやすいため、専門的なアプローチが必要です。

自律神経のスイッチがうまく切り替わっていないサインであるため

本来、夜間は「副交感神経(リラックスモード)」が優位になり、心拍数や血圧が下がって眠りにつくのが人間の身体の仕組みです。しかし、過度なストレスや疲労、不安があると、夜になっても「交感神経(戦闘モード)」が働いたままになり、心臓がバクバクして眠れなくなります。この自律神経の乱れの裏に、別の病気が隠れていることも少なくありません。

インターネットの検索や市販の睡眠改善薬では、根本解決が難しいため

ネットで「夜 動悸 原因」と検索するとさまざまな情報がヒットしますが、原因が「心臓の異常」なのか「自律神経の乱れ」なのかによって治療法は真逆になります。原因を確かめずに市販の睡眠薬やサプリメントに頼ってしまうと、重大な病気の発見を遅らせてしまうリスクがあります。

夜ベッドで心臓がどくどくする主な4つの原因

夜間の動悸を引き起こす背景には、主に以下の4つの要因が考えられます。

  • 心臓の疾患(不整脈・狭心症): 夜間や就寝中に脈拍が乱れる不整脈(期外収縮や心房細動など)や、前述した夜間に起こりやすい狭心症が原因となります。

  • 自律神経の乱れ(ストレス・過労): 日中の強いストレスやプレッシャー、生活リズムの乱れによって交感神経が過剰に刺激され、就寝時に動悸や息苦しさを引き起こします。

  • 睡眠時無呼吸症候群(SAS): 睡眠中に一時的に呼吸が止まることで体内の酸素が不足し、心臓が無理に血液を送り出そうとして激しい動悸(バクバク感)とともに目が覚めます。

  • 女性ホルモンの影響(更年期障害): 40代・50代の女性の場合、閉経に伴う女性ホルモンの急激な減少により自律神経が不安定になり、夜間のホットフラッシュ(のぼせ・発汗)と同時に強い動悸が起こりやすくなります。

【症状別】夜間の動悸の特徴と受診の目安

動悸の特徴・一緒に起こる症状 考えられる主な原因 受診の目安・緊急度
布団に入ると急にドクドク始まり、脈が完全にバラバラな気がする 不整脈(心房細動など) 【高】 数日以内に内科・循環器内科へ
夜中や明け方に、胸がギュッと締め付けられる痛みで目が覚める 冠攣縮性(かんれんしゅくせい)狭心症 【極めて高】 すぐに医療機関を受診
激しいいびきを指摘されている、強い息苦しさでハッと目が覚める 睡眠時無呼吸症候群(SAS) 【高】 早めに内科や専門外来へ
不安やイライラ、焦る気持ちが強くなると心臓がバクバクする ストレス、自律神経失調症 【中】 症状が続くならまずは内科へ相談
40代〜50代女性で、急な発汗やのぼせ(ほてり)と同時に起こる 更年期障害(自律神経の乱れ) 【中】 まずは身近な内科や婦人科へ

今すぐ救急車、または夜間救急を受診すべき「レッドフラッグ」

もし、夜間の動悸に加えて以下の症状が1つでも該当する場合は、一刻を争う重大な心臓疾患(急性心筋梗塞や致死的不整脈など)の可能性があります。朝まで我慢せず、ただちに医療機関を受診するか救急車を呼んでください。

  • 胸の真ん中や左胸に、締め付けられるような激しい痛みや圧迫感数分以上続く

  • 動悸と同時に、痛みがあごや左肩、背中にまで広がる

  • 急に頭の軽くなるような強いめまいがした、または意識が遠のいた(失神)

  • ハアハアと肩で息をするような、明らかに異常な激しい息苦しさある

  • 冷や汗が大量に出て、顔色が明らかに青白い

内科クリニックで行う「夜間の動悸」の基本検査

当院を受診された場合、日中の診察時間内には出にくい「夜間の症状」を捉えるために、主に以下の検査を組み合わせて原因を調べます。

  • ホルター心電図(24時間心電図検査): 手のひらサイズの非常に小さな機械を装着したままご自宅に帰っていただき、丸1日の心電図を記録します。これにより、「夜ベッドに入った瞬間」や「就寝中・明け方」に起こる脈の乱れや狭心症のサインを確実にキャッチします。

  • 血液検査: 動悸の原因になりやすい貧血(鉄分不足)の有無、心臓に負担をかける甲状腺ホルモンの異常、生活習慣病の指標などを網羅的にチェックします。

  • 睡眠時無呼吸の簡易検査: 自宅で睡眠中の呼吸状態や酸素飽和度を測定する専用のキットをお貸し出しし、睡眠時無呼吸症候群の可能性がないかを調べることができます。

夜のバクバクを我慢せず、まずは身近な内科クリニックへ

夜ベッドに入ったときの動悸で眠れないというのは、身体的にも精神的にも非常に大きな負担となります。「睡眠不足のせいで日中の仕事に集中できない」「今夜もまた動悸がするのではないかと不安でベッドに入るのが怖い」という悪循環に陥ってしまう方も少なくありません。

「これくらいで病院に行っていいのだろうか」「昼間は何ともないのに……」と躊躇する必要は全くありません。診察と検査の結果、心臓に重大な病気がないと分かるだけでも、それ自体が大きな安心感となり、自律神経の乱れがすっと落ち着いて動悸が改善するケースも多くあります。

また、もしも自律神経の乱れや更年期、睡眠時無呼吸症候群が原因であった場合も、当院では患者様一人ひとりの状態に合わせたお薬(漢方薬などを含む)の処方やアドバイス、専門的な治療を行うことが可能です。

静かで不安な夜を一人で耐える必要はありません。地域の皆様の健康の相談窓口として、まずは当院の内科クリニックまで、どうぞお気軽にご相談ください。適切な診断とサポートで、心地よく眠れる安心の夜を一緒に取り戻しましょう。

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