「健康診断で生活習慣病を指摘されたけれど、自分の血管のドロドロ具合を直接確かめる方法はないだろうか」 「脳梗塞や心筋梗塞を未然に防ぐために、今できる検査を知りたい」
このような思いをお持ちの方はいらっしゃいませんか。 高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病が続くと、血管が硬く、脆くなる「動脈硬化」が静かに進行します。動脈硬化は自覚症状がないまま進むため、ある日突然、重大な発作を引き起こす原因となります。
この全身の動脈硬化の進行具合や、血管の内側に溜まったゴミ(プラーク)の「今」の状態を、痛みを一切伴わずに、目で見て直接確認できる非常に優れた検査が「頸動脈(けいどうみゃく)エコー検査」です。
今回は、頸動脈エコー検査の仕組み、検査で何が分かるのか、そして受診をおすすめしたい方の特徴について内科医が詳しく解説します。なお、当院では患者さんの待ち時間を最小限に抑え、リラックスして受診していただけるよう、本検査は「完全予約制」にて承っております。
頸動脈エコー(超音波)検査とは?
頸動脈エコー検査とは、首の左右を走っている太い血管(頸動脈)に超音波の出る器具(プローブ)を当て、モニターに血管の内部を映し出して観察する検査です。
なぜ「首」の血管を調べるのでしょうか。 頸動脈は、心臓から脳へ血液を送るための極めて重要な道路であり、皮膚のすぐ近くを通っているため、体外から超音波で非常にきれいに血管の壁を観察することができます。
さらに、「頸動脈の動脈硬化の進み具合は、全身の動脈硬化の縮図である」と言われています。つまり、首の血管が傷んでいれば、目で見ることのできない心臓(冠動脈)や脳の内部の血管も同じように動脈硬化が進んでいる可能性が高いと推測できるのです。
頸動脈エコー検査で分かる3つの重要なこと
この検査を行うことで、血管の健康度に関する以下の重要な情報がリアルタイムで分かります。
血管の壁の厚さ(IMT)
血管の壁は3層の構造に分かれていますが、動脈硬化が進むと、最も内側にある層(内中膜複合体:IMT)が厚くなっていきます。この厚みをミリ単位で細かく測定することで、血管の「老化度」を客観的に評価します。
プラーク(コレステロールの塊)の有無と状態
血管の壁の一部が局所的に分厚く盛り上がったものを「プラーク」と呼びます。これは血液中の脂質などが血管壁にへばりついたゴミのようなものです。 エコー検査では、このプラークの大きさだけでなく、「硬さ」や「剥がれやすさ」といった「質」まで見分けることができます。柔らかく不安定なプラークは、血流の圧力で破れて剥がれ落ちやすく、それが脳の細い血管に飛んで詰まると「脳梗塞」を引き起こすため、非常に危険な状態であると判断できます。
血管の狭窄度(狭さ)
プラークが大きくなることで、血管の通り道がどれくらい狭くなっているか(狭窄率)を測定します。血液が流れる速度(血流速)も同時に計測し、脳への血流が十分に保たれているかを確認します。
検査の手順:痛みはなく、15分程度で終了します
エコー検査は、ゼリーをつけた器具を首に当てるだけですので、放射線による被ばくの心配がなく、注射のような痛みも一切ありません。どなたでも安心して受けていただける体に優しい検査です。
-
ベッドに仰向けに横になっていただき、枕を外して首を伸ばした姿勢をとります。
-
首のまわりに専用の潤滑ゼリーを塗ります。
-
器具を首の左右に優しく当て、血管の様子をモニターで観察・測定します。
検査にかかる時間はおおむね15分程度です。画面を見ながら、その場でご自身の血管の状態(プラークの有無など)を分かりやすくご説明することができます。
このような方はぜひ一度検査をおすすめします
動脈硬化のリスクが高まる40代以上の方で、特に以下に該当する項目がある場合は、手遅れになる前に一度検査を受け、ご自身の血管の現在地を知ることを強くおすすめします。
-
高血圧、脂質異常症、糖尿病の持病があり、治療を行っている
-
健康診断でコレステロール値や血糖値の異常、肥満を指摘された
-
長年にわたる喫煙習慣がある
-
家族に脳梗塞、心筋梗塞、狭心症を患った人がいる
-
時々、一瞬だけ目の前が暗くなったり、手足に力が入りにくくなったりすることがある(脳梗塞の前触れの可能性があります)
当院の頸動脈エコー検査は「完全予約制」です
「仕事が忙しくて、病院での長い待ち時間を避けたい」 「他の患者さんとの接触をなるべく減らし、スムーズに検査を終えたい」
当院では、こうした患者さんの貴重なお時間を大切にするため、頸動脈エコー検査を「完全予約制」にて実施しております。
あらかじめご予約をいただくことで、ご来院から検査開始、そして医師による結果説明までを大変スムーズに進めることが可能です。生活習慣病の定期通院のスケジュールに合わせて組み込むこともできますので、検査をご希望の際はお電話、またはクリニックの受付にてお気軽にご予約をお申し付けください。(WEB予約不可)
まとめ
動脈硬化は目に見えないからこそ恐ろしい病態ですが、頸動脈エコー検査を活用すれば、わずか15分でご自身の血管の健康状態を鮮明に映し出すことができます。プラークの存在を事前に知ることができれば、お薬による治療や生活習慣の改善によって、脳梗塞や心筋梗塞の発症リスクを大幅に下げることが可能です。
「自分の血管の状態をしっかりと確かめて安心したい」「生活習慣病の治療の効果が出ているか確認したい」という方は、ぜひ当院の完全予約制エコー検査をご活用ください。健康な未来を守るため、一人ひとりに合わせた最適な血管ケアをサポートいたします。