コロナウイルスはマスクで防御できるのか? ~新宿グリーンタワー内科クリニック 呼吸器内科~
2020.03.02 | ブログ,新型コロナウイルスに関する話(新宿グリーンタワー内科クリニック・呼吸器内科)
ウイルスは細菌やカビなどと比較してとても小さな病原体です。コロナウイルスにしてもその大きさは、およそ10万分の1センチメートル前後と言われています。
一方でマスク(サージカルマスクであっても)は、コロナウイルスの50倍くらいの大きさまでしかブロックできません。単純にウイルス単体で飛んできた場合にはマスクでは全くブロックできません。
しかし、インフルエンザウイルスも含めて、せきやくしゃみで飛散する飛沫(しぶき)は、大抵はウイルスの周りに水分を含んでおり、飛沫全体の直径はマスクでブロックできるようになるというのが一応の定説です。但し、ウイルスごとの飛沫がどのくらいのサイズであるかは確認されておらず、せきやくしゃみを浴びても100%ブロックできているとは限りません。
それでもマスクをしているほうがブロックできている飛沫があることは確かですので付ける意味合いはあるかと思います。